外科手術の技術では多くの患者の命を救う

西洋医学の発展に大きく役に立った技術として外科手術があります。

外科手術というのは人体にメスを入れることによって異常な箇所を除去し、悪い箇所を治します。

がん治療であれば外科手術によってメスで悪性腫瘍を取り除く治療を行います。

西洋医学であっても以前は手術をせずに薬などで治療を行う内科的な手法が多かったです。

なぜならば体にメスを入れることに対して危険や苦痛を伴うからです。

麻酔が無かった時代にメスを入れられることを想像してみると恐い気持ちが出て逃げ出すことがありますし、実際に手術を受けると強い痛みが伴ったりそれによって不整脈をおこしたりショック死する事態が起きていました。

たとえ助かったとしても、術後の敗血症で死ぬ可能性もありました。

以前であれば外科手術をしたからと言って助かる可能性がそれほど高くありません。

外科手術が一般的になったのは19世紀以降で、麻酔の技術や消毒法、抗生物質の発明、輸血などにより手術中や手術後の容態を維持する技術が発達したこともあり、内科と共に外科は西洋医学の主要な分野として発展してきました。

医学の進展や医師の技術向上により外科手術に抵抗が無くなったとも言えます。

外科手術と言えば開腹・開胸手術が一般的で、体に大きく傷を残ることが当たり前になっていますが、それでも麻酔の技術向上などにより大きな外科手術でも耐えられるようになっています。

近年は開腹・開胸手術よりも傷を小さくできる内視鏡外科手術が少しずつ広まっています。

それは腹部や胸部に数か所内視鏡を通せるくらいの穴を開けて、内視鏡で体の中を見ながら電気メスなどで施術することが可能です。

従来の手術に比べると術後の傷が小さいので、その分入院期間が短くなります。

内視鏡外科手術はしっかりと視野を確認しながら手術ができ、別のところでモニター画像を通して手術のプロセスをはっきりと見せることが可能ですので、若手医師の教育効果も図れます。

1992年の胆のう摘出術から保険の適用が始まり、今は18手技が保険の適用になっています。